歯科医院での人間関係の問題 外的コントロールって?

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あなたはなぜ、人間関係が悪くなるのか、考えたことはあるでしょうか?

相手が悪いから? 相手が言うことを聞かないから?

選択理論心理学では、他人を変えようとしたり、強制しようとしたり、自分の思い通りにしようとすることを”外的コントロール”と呼んでいます。

この外的コントロールは、結婚、家庭、学校、職場で起こっている事で、不満足な人間関係を作ってしまうことの原因です。思い通りにならないと、もっと強制的になり、もっと相手を変える事に集中します。そして、敵対関係になってしまいます。この外的コントロールが、人間関係を悪くする原因だと言えます。

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外的コントロールの信条

外的コントロールの信条

第一の信条

私は外側から来る簡単なシグナルに反応して、電話が鳴ると受話器をとる、玄関のベルが鳴るとドアを開ける、赤信号で止まる、その他の諸々のことを行う

第二の信条

私は、人がしたくないことでも、自分がさせたいと思うことをその人にさせることができる。そして他の人も、私が考え、行為し、感じることをコントロールできる。

第三の信条

私の言うとおりのことをしない人をばかにし、脅し、罰を与える、あるいは、言うことを聞く人に褒美を与えることは、正しいことであり、私の道義的な責任である。

このような3つの信条は常識のようになっており、基本的には世界を統治する外的コントロール心理学の基盤である。(グラッサー博士の選択理論p38より)

歯科医院での外的コントロール

歯科医院でも、院長がスタッフをもっと働かせようとしたり、相手が望んでいない事を強制したりすることで、関係が悪化することってありませんか? 外的コントロールの信条の2、あるいは3にあてはまるのかもしれません。

言うことを聞かないスタッフの給料を下げるなどの行為は、信条の3に当てはまります。

歯科医院のスタッフと患者さんの関係にも当てはまるかもしれませんね。相手が望んでいないのに、無理矢理歯磨きをさせようとする。歯磨きをすることは正しい事だから、させることが当然であると、無理矢理強いることはありませんか?これは、第2の信条ですね。

ここで関わってくるのは、所有権の問題かもしれません。ほとんどの人が、配偶者、子供、生徒、従業員を所有していると信じているんですね。自分のものだと思っているということです。

自分のものなので、妻や子供をコントロールする権利が自分にはあると思っているということです。

この歯科医院は、私のもの、だからスタッフにも所有権がある。

だから、私の言うことを聞きなさい! 嫌なら別の働き口を探せば良い!

などと言うように、所有しているから強制することにためらいはないようです。

しかし、この考え方が、人間関係を悪化する原因なんですね。

親友には外的コントロールを使わない?

あなたは大切な親友に強制を強いることはあるでしょうか?  

不思議なことに、仲が良い親友に対しては、この強制を強いることはないのです。

なぜでしょうか? 

無意識に、この外的コントロールの考え方をすると人間関係を悪化させるということを知っているのです。

選択理論心理学の知識がある、なしにかかわらず、親友への対応は、配偶者、子供、生徒、スタッフに対する対応とは全く異なっているのです。

私たちが、外的コントロールの考え方から、選択理論心理学の考え方へ移行することができたら、今よりも人間関係はとってもよくなるのではないでしょうか?

スタッフに対しての関わり方、あるいは、スタッフ間でもそうですね。

1度、あなたの考え方、行動パターンを振り返ってみると、気づくことがあるかもしれませんね。

選択理論心理学を取り入れ、働く人が幸せでいる組織作り始めてみませんか?

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