落ち込みはあなたが選択している??
皆さんは、何かうまくいかないことがあったり、気分のよくない出来事があったときに、落ち込みを選択することはありますか?
落ち込みを選択するという表現はあまり聞き慣れないかもしれません。
選択理論心理学では、落ち込むという行動は、皆さんが選んでいることだと伝えています。
誰かのせいで、落ち込まされた、この状況のせいで、落ち込んでいる。
全て、みなさんが選んでいることになります。
気分が悪くなることを、自分から選ぶわけがないと思いますよね。
しかし、落ち込むという言葉は動詞です。
選択理論心理学では、全行動という概念があります。
この概念では、行為と思考は自分でコントロールすることができると説明しています。
行為がコントロールできるのであれば、落ち込むという行為もコントロールできるんですね。
人が落ち込みを選択する理由
そして、人が落ち込むという行為を選択するのには、理由があるのです。
(グラッサー博士の選択理論p138〜)
1、怒りの制御
2、助けを求めている
3、逃避
求めているものが手に入らないときや、相手が思っていることと違うことをしたとき、人は怒りを覚える可能性があります。落ち込むことで、怒りを制御しているのです。
また、落ち込むことで、誰かが手を差し伸べ、助けてくれることを期待しているのです。
そして、落ち込むことで、やりたくないことや恐れていることをしない言い訳としているのです。
スタッフが落ち込んでいる時、もしかすると、院長先生にSOSを求めているのかもしれませんね。
落ち込みを選択することは、とてもみじめな気分になったり、辛い気持ちになりますよね。
落ち込み続けていたとしたら、状況はどうなっていくのでしょうか?
みじめな行動をやめたいときにできる3つの選択
選択理論心理学では、落ち込みのような、みじめな行動を選択するのをやめたいときに、できる選択は3つあると教えています。
1、自分の求めているものを変える
2、自分のしていることを変える
3、両方を変える (グラッサー博士の選択理論 p125)
人は誰でも行動することしかできません。
全ての行動は、自分で選び、その時点では、最善の選択なんですね。
求めているものが手に入らず、落ち込みを選択してしまう時には、上記の3つを変えてみることです。
もしも、落ち込み続けているスタッフがいるとすれば、この3つを変えるためにお手伝いをするのはいかがでしょうか?
スタッフの幸せ作りのお手伝いが、歯科医院の全体の幸せに繋がっていくのです。医院のために一生懸命働いてくれているスタッフの笑顔を守ることは経営者としての責任かもしれませんね。
働く人が幸せでいる組織作り始めてみませんか?